心配された前夜の雨も明け方には上がり、昼からは気温も急上昇。晩秋とは思えない汗ばむような陽気の中、開会しました。
当日は、東京、京阪神から中四国まで、広域から150名もの多くの皆様にご来場いただき、今年も大変盛況なフォーラムとなりました。
ご多忙の中お越しいただいたご来場者の皆様、ご出展者の皆様、後援団体の皆様に心から感謝申し上げます。
B-net委員会を代表し、岡山県産業労働部 森脇産業振興課長の開会挨拶に続き、協栄産業株式会社 代表取締役社長 古澤 栄一様にご講演いただきました。
古澤社長は、1985年、29歳の若さで栃木県小山市で起業し、現在、グループ企業10社を誇る資源リサイクルの最先端企業へと協栄産業を成長させた、注目の経営者です。
従来リサイクルが不可能といわれた使用済みペットボトルを、同社が独自で開発した高温・真空処理による汚染除去プラントで高純度PET樹脂へと再生し、再びボトルとして利用する「ボトルtoボトルリサイクル」を実現した経緯、川下であるサントリーなど大手飲料メーカーやJR東日本などとの連携による環境ビジネスの構築を中心に、経験に基づいた熱のこもったお話を拝聴いたしました。
参加者の皆様からも口々に「社長のリサイクルに対する信念が伝わって、すばらしい講演だった」とのお声を耳にしました。
また、基調講演に引き続き、同じステージで、中国四国地域のリサイクルモデルや先進的な技術4テーマの事例が発表されました。
まず、平成26年度から瀬戸内海圏域の産学官が連携して取り組んでいる銅スラグ・石炭灰有効活用プロジェクトを岡山大学大学院環境生命科学研究科が紹介。
続いて、コーヒーかすなどバイオマス系廃棄物を炭化し作製した吸着材による水質保全システムについて日本植生・岡山研究所が発表。
平林金属は同社が全国に先駆けてスタートした有人回収システム「えこ便」について動画を交えて紹介。
岡山県工業技術センターの藤井専門研究員は、木質バイオマス由来のセルロースナノファイバー(CNF)に新規機能性を付与させるため銀ナノ粒子を複合化させた最新の材料について、研究成果を発表。
各15分という短い発表時間でしたが、簡潔にご説明いただき、参加者には好評でした。
後半は中国四国地域を中心とする22社・機関がご自慢の環境関連の技術・製品を展示紹介するポスターセッションを行い、各ブースでは商談や情報交換でにぎわっていました。
■出展者
≪岡山県内≫
㈱アステム、㈱ケナテックス、EIF西日本㈱、㈱ウッドプラスチックテクノロジー岡山工場、
おかやまグリーンバイオ・プロジェクト、岡山県環境文化部循環型社会推進課、岡山県工業技術センター、
日本植生㈱、㈱日本植生グループ本社・岡山研究所、㈱日本リサイクルマネジメント倉敷工場、平林金属㈱、
㈱リプロ
≪岡山県外≫
㈱隠岐商事(島根)、ミサワ環境技術㈱(広島)、㈱リベルタ・ジャパン(広島)、日本治水㈱(宮崎)、
三蓉エンジニアリング㈱(広島)、㈱パブリック(香川)、㈱レクザム香川工場(香川)
≪研究機関≫
中国地域産学官連携コンソーシアム
≪広域連携≫
銅スラグ・石炭灰有効活用プロジェクト
≪特設≫
協栄産業㈱(栃木)
B-netフォーラム2016講演会場
協栄産業㈱古澤社長による基調講演
中国四国地域の先進的なリサイクルモデル・技術の事例発表
ポスターセッション会場①